顔面神経麻痺

顔面神経麻痺に悩んだら、鍼灸という優しい選択肢を

「薬を飲んでも目が閉じられません。口元がゆがみます」

そんなお悩みありませんか?

顔面神経麻痺は、突然顔の筋肉が動かなくなるとてもつらい症状です。とくに「Bell麻痺」と呼ばれるタイプは、ある朝、コップで水を飲もうとした時に気づく方が多くいらっしゃいます。

✔ 目が閉じられない
✔ 口角から水がこぼれる
✔ 片方の表情がうまく作れない
✔ 味がわからない、耳の後ろが痛む

このような症状が出たら、まずは耳鼻科での診察と薬物療法(ステロイドなど)が基本ですが、それだけでは不十分な場合があります。


その症状、鍼灸で改善が期待できます。

鍼灸は、顔面神経麻痺の急性期・慢性期どちらにも効果が期待される補完療法です。

鍼治療のポイント:

  • 顔面神経に近いツボへの通電鍼刺激
  • 表情筋へのアプローチ
  • ENoG(神経電気検査)値や重症度を考慮した施術
  • 後遺症(拘縮、ワニの涙、病的共同運動)の抑制

特に急性期では、鍼治療を並行して受けることで治癒日数が約1/3に短縮されたという報告もあります。


鍼灸の科学的根拠と研究データ

  • 鍼通電刺激により、神経成長因子(GDNF)やPI3K/mTOR経路が活性化し、神経再生が促進されることが報告されています。
  • 2024年の研究では、鍼通電刺激が神経細胞のアポトーシス抑制や表情筋の機能回復を助けるメカニズムが解明されてきています。
  • 2015年と2019年のメタアナリシスでは、鍼治療が薬物単独よりも治癒率が高いことが示されています。

鍼治療方法別の治療効果

治療方法治癒率 (%)改善率 (%)平均治癒日数
同期通電鍼治療(AET)78.284.044日
非同期通電鍼治療60.570.361日
手技療法のみ40.050.090日
  • 同期通電鍼治療(AET):治癒率78.2%、改善率84.0%、平均治癒日数44日と、他の治療法に比べて優れた結果が示されています。
  • 非同期通電鍼治療:治癒率60.5%、改善率70.3%、平均治癒日数61日。
  • 手技療法のみ:治癒率40.0%、改善率50.0%、平均治癒日数90日。

    【埼⽟医科⼤学病院 東洋医学科 堀部豪先生 研究データーより】

【顔面神経麻痺診療ガイドライン 推奨度分類より】

病院と鍼灸の併用で、後遺症リスクを軽減

顔面神経麻痺は、「中枢性」と「末梢性」に分かれ、特に末梢性(Bell麻痺、Ramsay Hunt症候群など)は鍼灸の適応です。

当院では、発症から1週間以内の早期介入を推奨しています。

🔸 まず耳鼻科でMRIや血液検査で原因を調べてから、鍼灸治療へ。
🔸 自宅でできる顔のマッサージやリハビリも丁寧に指導します。


どのくらい通えばいいの?

初期は週2〜3回の来院を推奨
・ 平均的な通院期間は約3週間
・ 自宅ケアと併用でさらに効果アップ


安心の医療連携とエビデンスに基づいた鍼灸

  • 鍼灸師向けガイドラインでも「急性期・慢性期において弱く推奨」と明記されています。
  • ENoG、柳原法、Sunnybrook法などの評価指標に基づいた施術が可能です。

笑顔を取り戻す第一歩は、あなたの行動から

「もう少し様子を見よう」と悩んでいるその間にも、神経のダメージは進行することがあります。

まずはお気軽にご相談ください。
自然な笑顔を取り戻すために、私たちができることがあります。

講演実績と業界専門誌・新聞掲載実績

(関西医療大学にて大学にて講演)

(平成医療学園にて現場力ステップセミナー主催 講演)

(業界新聞 掲載)

『医道の日本誌』に論文掲載・取材掲載

この記事を書いた人 院長プロフィール

氣よし鍼灸院 院長 中島基嘉

京都、大阪の鍼灸整骨院で4年間、修行。

修行後、医療法人孝至会みのりクリニックに勤務。東洋医学・リハビリ科にて10年間、鍼灸施術を延べ3万人に行う。

リハビリ科主任を経て吹田市江坂駅前にて、氣よし鍼灸院を開院。

病院勤務時代は鍼灸院や整骨院では経験することができない様々な症状の方へ医師と協力して対応してきました。(リウマチ、膠原病、顔面神経麻痺、パーキンソン病、、ウツ、パニック障害など)

病院を退職後、吹田市江阪駅前にて氣よし鍼灸院を開業。

【資格】

国家資格 鍼灸師(はり師・きゅう師)
「機能再生士」認定
日本メンタルヘルス協会認定基礎心理カウンセラー取得
日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラー資格取得
介護予防運動指導員

【所属団体】
一般社団法人 全国鍼灸マッサージ協会 会員

【経歴】

大阪、京都の鍼灸整骨院で見習いとして4年間働く
医療法人孝至会みのりクリニック 東洋医学リハビリ科 主任
(10年間勤務)

【講演活動】

2015年 関西医療大学にて『「関節リウマチに対する鍼灸治療~メカニズムとエビデンス』講演 
(東京大学医学付属病院リハビリテーション部鍼灸部門主任の粕谷先生と合同)
2015年 明治東洋医学院にて『薬を否定せずに行うリウマチ鍼灸』講演
2017年 平成医療学園にて現場力ステップセミナー主催 『関節リウマチ臨床鍼灸』講演
2017年 (一社)日本生殖鍼灸標準化機関(JISRAM)にて『リウマチについて』講

2021年大阪医療技術学園 痛みの鍼灸 授業・実技を担当

2014年~ 一般向け講座『痛み・リウマチ克服セミナー』主催

【掲載】
2015年 医道の日本誌 専門鍼灸記事 掲載
2015年 明治東洋医学院 入学パンフレット 活躍するOB 取材
2016年 医道の日本誌4月号『関節リウマチ鍼灸』論文掲載