腰痛(坐骨神経痛・椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・原因不明の腰痛)

慢性痛は急性痛の延長ではありません

氣よし鍼灸院は体だけではなく、心の面からも腰痛、ヘルニア、脊柱管狭窄症の痛みの原因を考える鍼灸院です。

腰の痛みには骨の変形や椎間板や神経の圧迫、筋肉のこり、血液の循環の悪さが影響しますが、こころの状態、心理面、ストレスなどの心の状態や置かれている立場や環境も影響することが最近の研究で分かってきました。

現在、痛み研究の中心は末梢や脊髄でしたが、いまや研究の中心は脳へと移行し、その詳細なネットワークが解明されつつあります。

腰痛は体以外の様々なことが影響して痛みを発症しているのです。

骨の変形 神経の圧迫だけが痛みの原因ではない。

骨の変形 神経の圧迫だけが痛みの原因ではない

これまで、多くの医者が腰痛の原因を骨の変形や脊椎の損傷やヘルニアなど、飛び出した椎間板が神経を圧迫して痛みを発生させていたと考えてきたのですが、実際はヘルニアでも痛みを感じない方もいます。

私は鍼灸治療業界に入って30年になります。

鍼灸・整骨院以外でも病院に約10年間勤務し、東洋医学・リハビリ科の主任として働いてきました。

そこで感じたのは、特にひどいヘルニアでもなく、腰の骨の異常はないのにもかかわらず、痛みを訴える人の多さです。

年配の方の腰痛は老化が原因だと言われることが多いですが、腰痛と老化現象はまったく関係がありません。

もし老化が原因なら若い人ほど、腰痛で悩んでいる方が多いはずですが、腰痛で多い年代は、データーによると、30代、40代が一番多くて、その後は、年齢が上がるごとに減少傾向にあるはずです。

アメリカの痛みの学会からの報告 

アメリカで痛みの学会(1995年~)の中間報告がでました。国家を上げてやってきた研究です。これが今までの常識をくつがえす結果が出たのです。

ヘルニアが神経を圧迫して痛む太っているから痛む変形しているから痛む骨盤や背骨がずれているから痛む 姿勢が悪いから痛む、これらが、どうも嘘だということがわかってきたのです なので、アメリカの整形外科医もお手上げ状態です。

骨や軟骨には痛みを感じる神経がないのに、なぜ痛むのか?

関節が痛いといっても軟骨や骨には知覚神経がない。神経がないのに、なぜ痛みがでるのかが分からないのです。

痛みを訴える前に麻痺が起こるはず。ヘルニアでの痛みであれば、最初に麻痺が出るはず。しかし、多くの方が最初に痛みを感じています。

では、なぜ痛みが最初にでるのか?それは、脳が影響しているからです。

また、ストレスにより痛みの閾値が低下すると痛覚過敏になり、わずかな痛みでも脳に届いてしまう。(痛がりになってしまう)

慢性的な腰痛をお持ちの方は、なぜ痛みが起きているかを知ることも必要です。

腰痛の意味、なぜ引き起こされているのかを知ることで、痛みは改善に向かいます。(読書療法や認知行動療法が腰痛に効果があるとデーターがでています)

痛みの中心がどこかを考えて治療

腰痛がどの程度の期間、持続しているのかを確認し、急性痛か慢性痛か区別する。

【急性痛の場合】

痛みの原因を突き止めるために、①痛みの性質、②痛みの部位、③軽減・悪化因子の3つを確認し、どの組織に痛みの原因があるかを予想した上で徒手検査を追加し、原因を特定し、その原因に対して適切な治療を行います。

【慢性痛であった場合】

痛みが局所か広範囲か、また不定愁訴が存在するかなどを確認し、急性痛の延長として捉えるか慢性痛症として捉えるかを決めます。

狭義の慢性痛であれば、急性痛と同様に痛みの原因を確認しますが、痛みの原因を確認しても治癒できない可能性もあることから、その場合は痛みのコントロールに主眼を置いた治療を行います。

また、慢性痛症であった場合、痛みの原因を追及はするものの、痛みの原因が存在しない可能性もあることを診ながら、痛みのコントロールに主眼を置くとともに、不定愁訴に対しての鍼灸治療も同時に行います。

【痛みのレベルに合わせた治療】

上記までの診察は通常の診察過程です。しかし、これからは痛みのレベルを意識する必要があります。

実際に痛みは筋肉や関節、骨などの組織に限局して起こる場合、いわゆる末梢レベルの痛みのことがほとんどですが、その痛みが長期間継続することで脊髄や脳の痛みを生じる場合もあります。

そのために、痛みのレベルがどこに存在するかで治療方法を変える必要があります。

腰痛の原因は腰だけではない、脳レベルの痛み

脊柱管狭窄症や内臓痛のように時間が経過しなくても初期の段階から脊髄レベルの痛みの場合や、脳梗塞やうつなどのように脳レベルの痛みの場合もありますが、この場合は見逃すことは少ないのですが、末梢レベルの痛みが長期化することで脊髄や脳の痛みになった場合は、症状局所にある分、脊髄や脳と判断しにくく、局所の治療のみに留まってしまうことが多いため、末梢レベルの痛みであると思っても何のため、痛みのレベルを確認することが必要です。

3~6ヶ月続く痛みは腰だけの問題ではない

まず、脊柱管狭窄症や内臓痛のような脊髄レベル、脳梗塞やうつのような場合は、時間経過に関係なく、脊髄や脳に原因があるためにその時点で脊髄や脳レベルと判断できますが、末梢レベルの痛みが脊髄や脳にまで影響を及ぼすにはある程度の時間がかかります。

その時間が慢性痛の指標である3-6か月という期間です。そのため、3-6か月以上の痛みがある場合には痛みのレベルが脊髄や脳に及んでいる可能性があります。

筋肉だけでなく、脊髄、脳性の痛みにも対応にも対応が必要

例えば脊髄性の痛みでは、①両側性に痛みが存在している、②分節性の自律神経症状がある(部分的な脱毛や冷え)、脳の痛みでは①天気や気分で痛みが変化、②たくさんの症状がある(全身性の自律神経症状)、③痛みが全身的である、などが特徴であることから、これらの症状がある場合、筋肉の痛みではなく脊髄性や脳性を疑い、それぞれのレベルに応じた鍼灸治療を行います。

痛みを感じる部位だけではなく、痛みのレベルに対応した鍼治療を行っております。

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