鍼治療の質問
鍼治療は痛くないですか?
針治療を受けたいのですが、鍼は痛くありませんか。 鍼を刺すというと、縫い針を指に刺すような痛みを想像する方が多いと思います。 しかし、そんな心配は無用です。 縫い針と鍼治療で使う針とでは、太さが違います。
針治療でよく使う針は、髪の毛よりすこし太い程度です。 また、刺しても痛くないように、鍼尖が注射と違って特別な形をしています。 そのため、ほとんど痛みを伴うことがありません。
鍼治療というと何cmも深く刺すことだと考える方も多いのですが、通常、1~2mmぐらいしか刺しません。 初めて鍼治療を受けると、 痛くないので驚く方が多いように思われます。 時として、痛みに対して過敏な人もいますが、そういう場合は痛みを感じないようにこちらがいろいろと工夫をしますので心配はいりません。
鍼をすると出血しますか?
鍼治療で出血することは、ほとんどありません。お医者さんで注射をすれば血が出ますから、鍼治療をしても血が出ると思うのでしょう。鍼治療に使う針は非常に細く(毛髪よりやや太いものが使われることが多いです) 注射針とは比べものになりません。 また、針治療の針は注射の針と違って中が空洞になっていませんので、 この点でも出血を起こしにくいようです。 もし、不安でありましたら鍼治療で使う針を見て触っていただくことができます。
鍼をして、内出血はありますか?
鍼灸で使用する鍼は非常に細いので、内出血をすることは多くありません。ですが、たまに細い血管に刺さったことで内出血することがあります。しかし鍼治療後の内出血は、とても軽いものがほとんどなため、1週間ほどできれいに消えますので心配はいりません。
鍼治療の後の入浴は大丈夫でしょうか?
鍼をすると皮膚に穴があいて、そこからばい菌が入ってこないかと心配になる方がおられます。そのような心配はいりません。鍼灸で使用する鍼はとても細いものです。穴があいてもふさがります。ただし、鍼を受けた後、すぐにお風呂に入ると疲れがでやすいため、1時間ほど時間をあけてからお入りください。
・鍼治療は癖になると聞いたことがありますが本当でしょうか?
鍼治療を受けると痛みや体の不調、疲れが取れます。体が健康な状態になります。その状態はとても快適な状態なため、維持するために、また、鍼治療を受けようと考えます。 このことを「癖」と考える方がいるのだと思います。
同じようなことでいえば、お風呂に入ることも同じです。気持ちがいいし、清潔にもんばりますので、毎日入ることになります。これを癖とは考えないと思います。
鍼治療はどのくらいの頻度で受ければよろしいでしょうか?
ギックリ腰、寝違えのような急性のものであれば、2~3回の来院でよくなることが多いように思います。症状が落ち着いているものや慢性のものであれば、2,3週間に1回、1ヶ月に1回という方もおられます。
治療の頻度は病の種類にもよっても大きく変わります。何年も前にメニエール病になり、症状が落ち着いている方の場合、季節によって症状が出やすいため、予防で起きやすい月に来られます。
当院の患者さんの中には、症状がなくても予防的に週に1回何年も通院されている方もおられます。治療の強制は行っておりません。来院時に治療回数の目安はお伝えしております。あとは、来院のご判断はご本人にお任せしています。
痛い方が鍼は効きますか?
鍼が皮膚を通過する時の痛み(チクリという感覚)は、治療効果とはまったく関係がありません。痛くない方がいいですし、当院では痛くない鍼を心がけています。痛みがあると、余計に緊張してしまうわけですから、むしろ逆効果となります。
病気と鍼治療の質問
風邪ですが鍼治療をやってもいいですか?
私は病院で10年間、鍼治療を行ってきました。普段から鍼治療で体調管理をされていた方の中には、風邪の薬を処方して貰い、鍼治療を受けておられた方は結構おられました。鍼を受けると、治りが早いとの意見が多かったです。実際、私や私の家族は風邪の症状であれば漢方と鍼灸で治しています、ただし、熱がある場合、一時的に熱が高くなるためオススメはしません。
鍼で痩せますか?
何年か前に耳つぼダイエットというものが流行りました。業者も入りサプリメントと耳つぼとの併用を行っていました。食事をサプリに代用した食事を行っていたため、耳つぼの効果だけではないように感じました。世の中には、コンプレックス産業というものがあります。その1つが「肥満」です。何十年前からダイエット産業は存在しています。耳に鍼をして痩せるのであれば、多くの産業は必要ないはずです。耳つぼの効果は食欲を抑えるということだけです。食事制限や運動も必要です。