最近、メンタル系の疾患の方からの問い合わせが多い。理由は分かりません。
10年前は、うつの鍼灸治療専門サイト運営していたので、
ちょくちょくメンタル系の患者さんの来院がありましたが、今はそれほど問い合わせはありません。
病院勤務時代は、パニック障害、うつ病の患者さんを担当する機会が多かった。
内科の患者は不定主訴が多い
内科に来院される患者の8割は、不定主訴だと言われています。
つまり、胃が痛い、頭が痛い、体がだるい状態を訴える方たちが午後の診療は、仕事帰りに通院されている方がほとんど。
もちろん、検査してもどこも異常はありません。
内科の場合、1人の診察時間は5分で考えていることが多いと思います。
こんなことを書くと、「保険診療は時間が決まっているのですか?」という質問をする人もいます。
もし、それ以上に時間をかかえれば、多くの患者を診ることは出来ません。
病院にも経営というものがありますから保険点数で金額が決まっている以上、1人の患者に時間をかけるわけにはいきません。
保険診療は薄利多売。これは仕方がないことだと思います。
心療内科であれば、診察の時間が長くなれば、保険点数が加算されるのですが、内科はいくら長く話を聞いても加算なし。
カウンセリングは臨床心理士の仕事
勤務していた病院では、不定愁訴やメンタル系の患者さんの中で話が長くなりそうな人たちは、医師からの指示で話を細かく聴くようにしていました。
しかし、ぼくの仕事は鍼灸です。話は治療の中で聴くことになります。
来院患者さんと話していて「誤解しているなー」と思うのは、心療内科では何か、心のケアのアドバイスなどをしっかり話を聴いてくれて、心のケアをしてくれると思う人が多いということ。
話を聴き、アドバイスを行うのはカウンセラーの仕事になります。
心療内科の医師はそれほど話も聞いてくれないし、基本的にアドバイスもありません。
心療内科の専門は、「精神」ではなく、内科です。
心を診るのではなく肉体を診るのがお仕事です。「精神」の専門ではありません。
心の専門家は精神科医
では、「精神」の専門はどこかといえば、精神科です。
うつのような心に症状がでている方の場合は、本来は、精神科の方がいいように思います。
心療内科は、ストレスによる胃の痛みや頭痛などの体に異常がある場合が得意分野になります。
うつの鍼灸対応分野は、身体症状の改善、精神症状の改善になります。
最近の鍼灸の研究では、前頭前野へ鍼治療をすることで、セロトニンの改善があることも分かっています。
自律神経に作用する、ポイントに鍼を行って身体症状の改善を行い、頭のポイントに鍼をして、セロトニンの改善を目指します。
もちろん、鍼と薬の併用も可能です。
鍼をするメリットは、少ない薬の量で効果を上げることが可能です。
薬は否定しませんが、これに頼りすぎると量は増えていきます。
うつ、パニック障害を東洋医学、鍼灸でよくする。
薬でよくならない方は、アプローチを変えて東洋医学のエセンスを加えてみてはどうでしょうか?