某女優さんが癌でお亡くなりになったり、
某元女子プロレスラーの方が乳癌をカミングアウトしたり・・・
その影響か、患者さんとの会話の中で癌のことが話題になることが多かったです。
わたし自身、病院勤務時代は末期癌の方へ鍼治療をする機会が何回かありました。
肺癌、肝臓癌、乳癌、あたりが多かったです。
みなさん、ステージ4。 余命宣告を受けた方たちです。
また、私の母親の腎う癌の鍼治療も行いました。
分かった時は、ステージ4の首から下はすべて癌が転移した状態。
リンパにも癌はまわっていたので、2,3か月の余命と言われました。
抗癌剤、放射線療法、病院ではやることがなくなったので家に帰されて、寝たきり状態。
父親も仕事のために、昼間は母親は家で1人きり。
枕元には洗面器。
口から大量の血を吐くためです。
仕事を終えた父親が家に帰ると、布団は血まみれ。
そんな状態の母親でしたが、亡くなる前日まで1人でシャワーを浴びれる状態でした。
亡くなる前日も勉強会があったので、母親の見舞いに行き、
そのまま勉強会と懇親会に参加しました。
まさか、次の日に亡くなるとは思わないほど、元気でした。
病院勤務時代に診た患者さんたちもそうでしたが、
鍼治療を行った方は、痛みのコントロールができました。
「治療中に、父が亡くなることがあっても訴えたりしません」
「だから、少しでも痛みがなく、楽に亡くなるようにしてあげて欲しい」
ここういう患者さんのご家族からの依頼もありました。
60代前半の男性の方で、末期の肝臓癌で、リンパにも癌がめぐり、
医師にはどうすることもできないと言われていましたが、
ほとんど痛みを感じることがなく亡くなることができました。
亡くなる3日前も自転車に乗って、
勤務する病院に鍼治療を受けにきてくれました。
そして、亡くなった当日は、昼ごはんを食べて、
「明日の鍼の予約は入れたか?」
とご家族に話をした後、3時間後に急に症状が悪くなり、
そのまま、お亡くなりになりました。
時々、余命3カ月と言われながらも、癌の状態がよくなり、
普通に社会復帰された方もおられました。
民間療法で癌が治る、**サプリで癌が治るなど、巷にはこういう話は多い。
よくある話で、抗ガン剤は増ガン剤。
実は、抗がん剤で多くの癌患者は死んでいる。
こういうことを書いた書籍は売れたりしています。
私も昔はこの手の書籍は大量に読んだし、勉強会にも参加したり、
「薬否定、代替医療で癌を治す系」の会にも入会していました。
今、思うのは、やはり、魔法はないということです。
たまたま、何かのキッカケで癌が消え人も知っていますが、
何が影響して癌がよくなったのかはわかりません。
プラス思考とか今までの生き方や考え方を改めれば癌は治るとか、
宗教チックな話をばかりする人もいますが、
こういう考えになっても癌が治らない人もいますし、
何も考えを改めなくても癌が自然に治る人もいます。
鍼治療で癌が治りますか?
こういう質問もありますが、答えとしては
「鍼治療だけでは癌を治すことはできません」
と答えています。
痛みのコントロールは可能ですが、
鍼で癌が治る人も稀にいるかもしれませんが、現代医学的な治療も必要です。
癌の話は色々と書きたいこともあるので、またこのブログで書いていこうと思います。