近年、「自然療法だけでリウマチが治る」といった情報を、インターネットや個人ブログでよく目にするようになりました。
確かに、自然療法や民間療法には、身体にやさしく副作用が少ないというメリットがあります。鍼灸もそのひとつです。
私自身も、自然療法や民間療法を全否定しているわけではありません。
むしろ、鍼灸という自然療法に携わる立場として、日々多くの患者さんと向き合っています。

ではなぜ、自然療法の落とし穴についてお話しするのか?
それは、薬を一切使わず、自然療法のみに頼った結果、リウマチの関節が変形してしまった方を何人も診てきたからです。
リウマチは進行性の疾患です。
初期の段階で適切に対応しないと、関節の破壊が進み、日常生活にも支障をきたすようになります。

自然療法「だけ」に偏ることの危険性
「薬を使わなくても、ポジティブ思考と自然療法で治る」といった発信を目にしますが、実際にその方法で改善する方はごく一部です。
現実の臨床の場では、
- 「この痛みを何とかしてほしい」
- 「薬が効かないので他に方法はないか?」
- 「階段が登れない。歩くのもつらい」
このような切実な声が、日々届いています。
そんな中で、
「ポジティブに!」
「ありがとうを毎日言えば良くなる!」
「イメージで治すんです!」
と言った言葉を、果たして目の前で苦しんでいる人に言えるでしょうか?
私は言えません。
もちろん、前向きな気持ちは治療の助けになります。
でも、それは「現実的な治療と組み合わせてこそ」です。
リウマチに対する鍼灸の立ち位置
鍼灸は、リウマチの痛みやこわばりを和らげ、自己治癒力を引き出すサポートとして活用されています。
ただし、「鍼灸だけで治す」と思い込むのではなく、必要に応じて医療と併用するという考えがとても大切です。
薬には薬の役割があります。
自然療法には自然療法の良さがあります。
どちらか一方を否定するのではなく、バランスよく選ぶことが、患者さんの未来を守る選択肢になると私は考えています。
【まとめ】自然療法も薬も「正しく使うこと」が大切
リウマチ治療において大切なのは、「○○だけに頼る」のではなく、今の身体にとって何が必要かを見極めることです。
鍼灸はリウマチの痛みに悩む方のサポートができます。
ですが、症状によっては医師との連携が必要なこともあります。
不安なことがあれば、どうぞご相談ください。
あなたにとって最適な治療の道を一緒に考えていきましょう。