僕は薬を否定はしません。
使い方だと理解しています。
鍼灸師なので、薬を否定しているように思われることが多いですが、
使いすぎはいけませんが、必要なものです。
病院で約10年間働いて西洋医学の現場を見てきました。
薬のいい部分と悪い部分を学ばしていただきました。
自然療法家や鍼灸師の中には抗癌剤を否定する人がいます。
僕は鍼灸師なので抗癌剤について、あれこれ言えませんが、
抗癌剤は必要と思っています。
7年前、母はガンで入院していました。
腎臓ガンでした。
今の保険制度では3か月しか病院に入院できません。
3か月経てば出されます。
入院中も家族は大変です。
話は色々聞いていて知ってはいたのですが、
自分自身が体験してみて、想像以上の大変さが
初めて分かりました。
もちろん、癌で苦しんでいる母親も大変ですが、
入院中の家族の疲労も半端ではありません。
抗ガン剤の治療が終わり、3か月が経つと病院を出されます。
そして、自宅での介護が始まります・・・
ガン患者さんの場合、夜中に痛みが出たり、
寝返りができなくて苦しんだりするため
家族の疲れはすごいものがあります。
国立ガンセンターの統計によれば、
1981年のガン死亡者の数は16万6399人
20年後の2001年には・・・・・
死亡数30万4286人と倍です。
これは日本人の総死亡の31%、
3人に1人はガンで死んでいることになります。
この数字今後、ますます増えていくらしく、
2015年には毎年74万人がガンになるとのことです。
僕は医者ではありません。
薬を出すことはできません。
しかし、鍼灸師なので鍼をを打つことができます。
医者より最新医療、西洋医学の専門知識は知りません。
しかし、普通の医師よりは東洋医学の知識は上です。
自身があります。
体全体を診てバランスを整え、痛みを取ることは得意です。
また、心理クンセリングの資格もあるので、
心の悩みのアドバイスもできます。
ガン患者さんの「ガン」と医者から宣告された時の恐怖は
凄まじいものがあります。
母もガンの宣告を受けた時は
ショツクで夜まで部屋を暗くして泣いていました。
西洋医学では、薬での治療がメインです。
数値で判断して薬で治療していきます。
これはこれでいいのですが、
ご家族はもっと聞きたいことがあります。
家族ができることのアドバイス。
自宅でするべきこと。
つまり、癌で苦しむ家族への寄り添え方です。
少しでもよくなって欲しい、
元気になって欲しいと思うのがご家族の気持ちです。
それに答えることができる医者が少ないように思います。
何か癌で苦しんでいる家族の力になるアドバイスを
医者からしていただけるだけで
ご家族の方は安心すると思います。
メンタル面でのサポートが必要ではないでしようか?
僕は鍼灸治療でガンの痛みの緩和ケアしかできません。
また、心理カウンセリングによる心のケアしかできません。
少しでも癌の痛みで苦しむ人への力になれればと思います。