線維筋痛症は全身のこわばり、だるさ、コリなど出てくる病です。
近年増加傾向にある病気です。
今から思えば、
病院勤務時代に出会った患者さんの多くは線維筋痛症だったと思います。
原因不明の頭痛やめまい、
肩コリ、腰痛、関節痛などなど。
このような悩みで病院に通院する人が多いのです。
医者は体の中に原因を求めます。
腰痛の患者さんで、レントゲンを撮影、
少しでも骨に異常があれば、骨の変形のせいにしますが、
ある程度の年齢になれば、骨の変形などあります。
少しの変形しかないのに、異常に痛みを訴える方や、
普通に歩いているのに、痛い、痛いと常に言っている方。
こういう方は結構、多かったです。
病院でもらう薬を飲むが全く変化なし。
さて、線維筋痛は「2011年の線維筋痛症診察ガイドライン」では、
推奨度Bと高い数値です。
鍼灸治療が線維筋痛症にとても効果的だということです。
しかし、完全に痛みを消し去ることは難しい。
特に慢性化した場合は特に難しい。
日常生活や思考パター、活環境、社会的環境も影響しているからです。
心理的な面からのアプローチを行わなければ、克服することは難しい。
また、患者さん自身が、病についての知識を学ぶことも必要です。
総合的、様々な面からの線維筋痛症への対応を鍼灸師もすることが必要です。
鍼灸治療だけにこだわるだけでなく、痛みの専門家としての対応。