今日は「自律神経の乱れ」や「妊活」に関わる重要な神経である**星状神経節(せいじょうしんけいせつ)**について、鍼灸でのアプローチとその可能性についてお話ししたいと思います。
星状神経節とは?そして、鍼灸との関係
「星状神経節」は、首の付け根の前側あたり、ちょうど鎖骨の内側あたりに位置する神経のかたまりです。ここは交感神経の大事な中継地点であり、自律神経全体のバランスに大きく関わる場所でもあります。
この部位に鍼や刺激を与えると、交感神経の過剰な働きを抑えたり、副交感神経とのバランスを整える効果が期待できます。つまり、自律神経の乱れからくる「めまい」「不眠」「不妊」「冷え」などの症状に対して、有効なアプローチとなるのです。
鍼灸では昔から行われていた「星状神経節刺鍼」
実はこの治療法、私が鍼灸学校に通っていた20年以上前には、実技の授業で学生同士が互いに刺鍼を行うほど、臨床では当たり前のように取り入れられていました。
しかし、最近では事情が変わってきています。
母校の先生に久しぶりに電話で話したときに、「今ではもう学生に実技としては教えてないんだよ」と聞き、少し寂しく感じたのを覚えています。
星状神経節刺鍼のリスクと限界
実際のところ、星状神経節への直接刺鍼は、少しリスクを伴う治療法でもあります。
たとえば、刺鍼の角度や深さを間違えると、近くにある椎骨動脈や鎖骨下動脈、さらには胸膜(きょうまく)などを傷つけてしまう恐れがあります。これは解剖学的にも研究で明らかにされており、安全性の面で課題があるのです。
そのため、現在では「星状神経節刺鍼」というよりは、「頸部交感神経幹」や「傍星状神経節(ぼうせいじょうしんけいせつ)」といった、やや外側・浅めの場所をターゲットにする鍼灸法が主流となっています。
私自身も、リスクを考慮して、実際にこの刺鍼を行うのは本当に限られた一部の患者さんのみにしていました。
もっと安全に、効果を高めたい…そんなときに出会った「低出力レーザー照射」
「もっと安全で、でもしっかりと自律神経にアプローチできる方法はないだろうか?」
そう考えていたときに出会ったのが、不妊鍼灸ネットワーク(現・日本生殖鍼灸標準化機関)の研究と技術でした。
そこで紹介されていたのが、鍼の代わりに低出力レーザー(LLLT)を用いて、星状神経節に刺激を与えるという方法です。
低出力レーザー照射がもたらす効果とは?
この低出力レーザー照射には、以下のような効果が期待できます:
- 交感神経の興奮を抑える
- ホルモンバランスを整える(卵胞刺激ホルモンや黄体形成ホルモンなど)
- 血流の改善
- ストレス緩和・自律神経の安定化
とくに不妊治療の現場では、レーザー照射と鍼灸を組み合わせることで妊娠率の向上も報告されており、多くの注目を集めています。
当院での取り組み:鍼+レーザーの併用治療
私の鍼灸院でも、現在は星状神経節+腹部への低出力レーザー照射と鍼治療の併用を行っています。
この方法なら、鍼を喉元に刺すという「怖さ」がなく、安心して自律神経へのアプローチが可能です。実際に患者さんからも、
「怖くないし、ポカポカしてリラックスできる」
「ホルモンバランスが整ってきた感じがする」
といった声をいただいています。
星状神経節への低出力レーザー照射の様子(動画あり)
実際に当院で行っている治療の様子を動画でご覧いただけます。
目で見ていただければ、安心して受けていただけるかと思います。
最後に:自律神経の乱れや妊活に悩むあなたへ
自律神経の乱れは、現代人にとって避けられない課題です。
「なんとなく体調が悪い」「寝ても疲れがとれない」「妊活がうまくいかない」そんな方は、もしかすると交感神経が過剰に働きすぎているかもしれません。
もしご興味があれば、ぜひ一度ご相談ください。
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