妊活中の方から、最近「レーザー治療も受けられますか?」というお問い合わせが増えてきています。特に体外受精(IVF)を控えている方、卵子の質や着床率の向上を目指している方にとって、鍼灸に加えてレーザーを組み合わせた治療は、より妊娠に近づく可能性を秘めた選択肢となりつつあります。
当院でも、これまでの不妊鍼灸とは異なるアプローチを導入し、鍼灸と「低出力レーザー治療(スーパーライザー)」を併用した施術を行っております。

■ 従来の不妊鍼灸と現在の治療法の違い
数年前まで私が行っていた不妊鍼灸は、古典的な東洋医学の理論に基づき、「腎を補う」ことを目的とした施術が中心でした。主に腰部や足のツボに鍼を打ち、体の根本的なエネルギーである“腎気”を高めることを重視してきました。
しかし、神経内分泌学に基づいた最新の学びを経て、陰部神経刺鍼や中髎穴への刺鍼といった、西洋医学の生理学を取り入れた施術も取り入れるようになりました。

(医道の日本誌 2018年5月号より)
そして、さらなる妊娠率の向上を目指して、現在は「不妊鍼灸ネットワーク」の勉強会で学んだ低出力レーザー療法(スーパーライザー)との併用治療を行っています。
■ スーパーライザーとは?
「スーパーライザー」とは、医療機関でも用いられている近赤外線の低出力レーザー機器です。元々は整形外科領域で使われることが多く、肩こりや関節痛、坐骨神経痛などの痛みに対して使用されてきました。
しかし、数年前から不妊治療においても注目され始め、特に「星状神経節照射」による血流改善が、子宮や卵巣への血流を高めることにつながり、妊娠率の向上に貢献できるとして採用が進んでいます。
■ 鍼灸+レーザーがなぜ有効なのか
低出力レーザーは「ただ当てるだけ」では不十分です。
正しい照射部位、照射時間、施術のタイミングを理解してこそ、その効果を発揮します。
当院では、鍼灸とレーザーの相乗効果を最大限に活かすため、「不妊鍼灸ネットワーク」で規定された施術プロトコルを遵守しながら、治療を提供しています。入会には医師国家試験レベルの婦人科問題に合格し、講習会にも複数回出席することが求められ、高い専門性が担保された会員のみが提供できる技術です。
■ 高いエビデンスに基づいた治療
当院では、「気」や「経絡」といった古典的な東洋医学の理論よりも、着床率・妊娠率の向上が科学的に示されている施術を優先しています。これは、時間に限りのある妊活中の方にとって、確かな結果を得るために重要な選択だからです。
また、採卵や移植のスケジュールに合わせた施術計画を立てることで、より良い成果へと導きます。
■ 治療費と通院の目安
- 鍼灸治療:5,250円
- スーパーライザー併用時:+500円(合計5,750円)
レーザー治療だけの単独施術は行っておりません。鍼灸と併用することで効果を高めています。
卵子の質や子宮内膜の環境改善には最低でも3ヶ月の継続的な施術が望ましいとされており、当院では無理なく続けていただけるよう、リーズナブルな料金設定としています。
■ 最後に:もっと早く知ってもらいたいから
実際に施術を受けた患者さんからは、
「もっと早くここを知っていたらよかった」
「他でうまくいかなかったけど、ここでは妊娠できた」
というお声をいただくことが増えてきました。
妊活には時間の制限があります。少しでも早く、体の内側から整えて、妊娠しやすい状態をつくっていくための選択肢として、ぜひ鍼灸+レーザー治療をご検討ください。
【まとめ】
- 妊活中の方に向けた鍼灸と低出力レーザーの併用治療
- 科学的エビデンスに基づいた施術で妊娠率アップ
- 鍼灸+スーパーライザー併用は1回5,750円
- 最低3ヶ月の継続が望ましい
- 不妊鍼灸ネットワークで学んだ専門知識に基づいた治療提供
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