抗がん剤の副作用による足のしびれ 末梢神経障害

抗がん剤の副作用の1つで、末梢神経障害というものがあります。

これは足の先や裏がしびれたり、砂利(ジャリ)の上を歩いているような感覚が足の裏に起きるものです。

人によっては、手の指もしびれる方もおられます。

症状の頻度としては5~6割の方に出現し、太ももやふくらはぎの筋肉もしびれと同時にこわばる方も多いです。

足の裏のしびれがあると、エスカレーターに乗れないという方も多いです。これは足の裏に力を入れることができないためです。

そのため後ろに倒れそうになります。

メチコバール、しびれに効かない

しびれは、乳がん、卵巣癌、胃がん、子宮頸がんに使用される、タキソール系の薬の副作用で起こる症状です。

しびれが出た患者さんに対して西洋医学では、メチコバールやビタミンB12を処方されますが、効果はあまり期待できないことが多いです。

そのため、しびれが出ている方はどうすることもできず、我慢しているだけの方がほとんどです。

この抗がん剤の副作用による手足のしびれに鍼治療は、非常に効果があり海外の論文でも報告されています。

ただ鍼をするだけでは効果はない

鍼治療のやり方は、足の末梢神経のポイントに鍼をしてパルス通電というやり方を行います。

抗がん剤の副作用によるしびれは、鍼をただ刺しただけでは効果がありません。

実際に実験されておられた先生の話でもパルス通電を行わなければ効果が出なかったと話されていました。

(このポイントに鍼をするわけではありません)

正しいポイントに正しいやり方で鍼をしなければなりません。

治療の間隔は、学会の報告では週に1回の鍼治療を7回行うと効果が高いとの報告がありますが、まずは、週に1回の鍼治療をまずは4回行ってみてもよいです。

鍼治療のスタートは、抗がん剤治療がスタートしてからが効果的ですが、ある程度、時間が経過したものでも効果があります。

ただ、1年以上経過した方には、効果が出ない方もいますが、これは、やってみないと分かりませんので、まずは、週に1回の鍼治療を行ってみてください。

この、抗がん剤の副作用による末梢神経障害、手足の痺れに対しての鍼治療は、一部の大学病院でも行われており、効果を上げていますが、まだまだ、鍼灸院で行っているところは、少ないようです。

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