漢方と鍼灸と西洋医学をミックス

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「日本人の医学」、「日本的な医学」というもがあるんじゃないのか、「日本人にあった医療」というものがあるのではないかと、ずっと考えていました。

 

そんな思いから、それを自分の課題として松岡正剛氏が主催する講座で8年間学んできました。去年は松岡正剛校長から直接指導を受けていました。

 

去年、講座をすべて終了しました。この講座は鍼灸師で終えたのは僕だけだと思います。

松岡正剛を知らないこたはこちらをご覧ください。

 「西洋医学」「東洋医学」そもそも東洋医学ってなに?

日本大百科全書で調べてみると、「東洋」という言葉は、日本では、明治維新後から、西洋(欧米)に対する東洋ということで、アジア全域をさす言葉であるが、中国では現代日本のことを意味する言葉のようです。

 

つまり「東洋」という言葉は日本独自の言葉になります。

 

では、「東洋医学」は日本の医学のこと?、思う人もいるでしょう。そうです、日本医学のことを「東洋医学」といいます。

 

「漢方医学」も同じ。日本医学のことです。ここよく誤解されますが、中国医学が漢方と思う人が多いと思いますが、中国の医学は「中医学」であって「漢方」とはいいません。

 

病院で出される、ツムラの漢方は「日本医学のお薬」と考えていただくとよいと思います。現在、日本で普通に使われる「東洋医学」の概念は、古代中国でおこり、発展し、日本に伝えられ、日本の風土のなかで発展した医学(漢方医学)の総称です。

 

日本で「漢方」とよばれているのは、明治の初めに西洋から入った「洋方」に対しての用語であり、漢の時代に、北の鍼灸と南の漢薬治療の理論が総合され、体系化されたためとされています。あと、漢の方から来た医学(中国は漢民族の国)「漢方」という話もあります。

 

日本という国は、飛鳥・奈良時代までは、ほとんど中国文化をそのまま取り入れていましたが、平安時代の頃になると日本独自の文化が出て来ます。「ひらがな」なんかその典型ですね。

 

医学も中国から来たものをそのまま使用していたと思いますが、徐々に日本の気候・風土、日本にある薬草に置き換えられて完成したのが「漢方」になります。

現代的にいえば、リミックスですね。

 

中国の医学を日本的にアレンジ、リミックスを行ったんです。

漢方をミックスアップ

西洋薬は飲みたくないけど、漢方は飲むという人が時々あおられます。確かに、普通の風邪程度なら、薬(西洋薬)を飲まずに漢方で治るかもしれませんが、本格的に風邪をひいたのであれば、西洋薬は飲んだほうがいいと思います。

 

不快な症状があれば、自然治癒は起こりにくくなります。咳や鼻水などの症状を西洋薬で抑えながら、自然治癒の発動を促した方が治りは早くなります。

 

何も漢方だけにこだわらなくてもいいのに、薬を断固拒否する人がいます。そもそも「漢方」はリミックスですよ。現代の医学をうまく混ぜながら治療を行うことが、本来の「漢方」(日本医学)だと思うもですが。

 

なんか、フリーズしているんじゃないでしょうか?医学も時代に合わせて進歩が必要なのではないでしょうか?

 

妙なこだわりには、進歩はありません。西洋医学、東洋学だけではなく、自分にあったミックスした医学を取り入れた方が、一番上の医療になるのではないでしょうか?

 

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この記事を書いた人

学生時代から京都、大阪の鍼灸整骨院にて4年間修行。
医療法人孝至会みのりクリニック内の東洋医学・リハビリ科にて10年間勤務。医師と協力して延べ3万人に鍼灸施術を行う。
主任を経て大阪府江坂駅前にて鍼灸治療院を開院。

【資格】
・国家資格 (はり師・きゅう師)
・「機能再生士」認定
・日本メンタルヘルス協会
認定基礎心理カウンセラー取得
・日本メンタルヘルス協会
公認心理カウンセラー資格取得

【所属団体】
・一般社団法人 全国鍼灸マッサージ協会 会員

【講演活動】

2015年 関西医療大学にて『「関節リウマチに対する鍼灸治療~メカニズムとエビデンス』講演 
(東京大学医学付属病院リハビリテーション部鍼灸部門主任の粕谷先生と合同)
2015年 明治東洋医学院にて『薬を否定せずに行うリウマチ鍼灸』講演
2017年 平成医療学園にて現場力ステップセミナー主催 『関節リウマチ臨床鍼灸』講演
2017年 (一社)日本生殖鍼灸標準化機関(JISRAM)にて『リウマチについて』講義2021年大阪医療技術学園 痛みの鍼灸 授業・実技を担当

2014年~ 一般向け講座『痛み・リウマチ克服セミナー』主催

【掲載】
2015年 医道の日本誌 専門鍼灸記事 掲載
2015年 明治東洋医学院 入学パンフレット 活躍するOB 取材
2016年 医道の日本誌4月号『関節リウマチ鍼灸』論文掲載