「保険は使えますか?」というの問い合わせがたまにあります。
鍼灸治療は保険が使えますが、医者の同意書が必要になります。また、保険適応となる疾患も決められています。
鍼灸の保険適応疾患
以下、保険適応の疾患。
① 神経痛
② リウマチ
③ 頚腕症候群
④ 五十肩
⑤ 腰痛症
⑥ 頚椎捻挫後遺症
下の画像が同意書です。こちらを医師に記入していただなければ、保険証を使用しての鍼灸は受けることができません。
鍼灸整骨院で医師の同意書なくても保険で鍼灸してくれましたよ
リウマチも入っていますが、実際はリウマチで鍼灸での保険治療を使うと、西洋医学のリウマチ治療、薬の使用ができなくなってしまいます。1つの病名で同じ病気の保険治療ができません。
つまり、東洋医学か西洋医学を選べということです。
鍼灸の保険治療でよくある質問として、「鍼灸整骨院では、医者の同意書がなくても鍼灸治療ができましたよ」というものがありますが、これ違法です。
鍼灸で保険治療を行う場合、必ず医者の同意書が必要です。
同意書なしに、鍼灸の保険治療をおこなっている鍼灸整骨院は不正行為をしていることになります。
骨盤を整える行為も保険は使えません。
もし保険を使って骨盤矯正を受けていれば、これも不正です。 整骨院で保険が使用できる疾患は、打撲、骨折、捻挫、脱臼などの外傷です。つまり外傷、怪我です。何でもかんでも保険で治療はできません。
ほとんどの医師は鍼灸の同意書を書かない
当院では鍼灸治療の保険治療は一切、行っておりません。
理由の1つは、医者が同意書を書いてくれないためです。10人の医師にお願いしても、1人いればいいほうです。(以前、勤務していた医師も話していました)
もう一つは、整骨院や病院に勤務していた時、保険治療が安いので、何も努力しない方が多かったことになります。ちなみに、これは私の主観です。
10年前、訪問鍼灸・リハビリを以前していた時は、保険治療を使っていましたが、努力しない方が多く、中には訪問のもみ屋と思っている方もいました。
こちらはリラクゼーション屋じゃありませんし、医療行為を行っていると自負いますので、もう保険の取り扱いはやめようと思い、現在に至ります。
リラクゼーション目的の安い料金でたくさん揉んで欲しい方にうんざり
20代の時に働いていた鍼灸整骨院では、ほとんどの方がマッサージを希望されて来院されていました。(ほんとうは、整骨院はマッサージをするところではないです)あちこち揉んだところで症状はよくなりません。気持はいかもしれませんが。
病院勤務時代も、退職する数年前から、マッサージ的なことを行うことが中心になりました。鍼灸が徐々にできなくなったため、辞めることにしました。病院の院長が患者さんが喜ぶと思ったようですが、リウマチや脊柱管狭窄症、うつ病の方にマッサージをしてもよくなることはありません。
また、マッサージの時間が長い、短いなど文句を言い出す方やリラクゼーションを目的とした患者さんが増えだしたので、嫌になりました。
こちらは、モミ屋ではありません。鍼灸師、治療家ですから、そういう方たちのために、時間とお金をかけて努力してきたわけではありません。
症状をよく診て、本当によくしょうと思えば、治療時間はある程度必要です。10分、15分の保険治療では限界があります。
また、患者さん自身の努力も必要です。保険治療では、安い金額なので、どうしても努力をしてくれない方も増えてきます。
受け身ではよくなりません。治すのは自分自身の力です。
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