先日、母校の開催されている卒後鍼灸専門臨床研修会に参加しました 。
今回の内容は「プレコンセプションケアにおける鍼灸治療」というもの。
プレコンセプションケアとは、将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うという意味です。
妊娠前の健康というよりは、妊娠前、妊娠期、出産後の鍼灸治療を学ぶという幅が広い内容でした。
講師は神奈川県で鍼灸院をされておられる「せりえ鍼灸院」の小井土先生です。
妊娠中に鍼治療はしていいの?
今回の講習のメイン内容は妊娠中の鍼の刺激量です。
鍼灸にはやり方が色々あります。
解剖学的な鍼治療の場合、ねらうポイントが坐骨神経のような深い部分にあるのであれば、
体を動かすと鍼が落ちるほどしか入れないやり方もあります。
症状によっては、ある程度深く刺さなければ効果がでないと思いますが、
妊娠時の鍼は低刺激、浅く入れることになります。
妊娠時は腰痛や足のだるさが出ますが、刺激量をちゃんとすれば安全です。
今回は臨床研修会では座学以外に実技もあるため、
自分がやってきた鍼の確認にもなりました。
触診は大切
今回、大きな学びは触診でした。
鍼灸師は医師のようにレントゲンや血液検査ができないため、
東洋医学の診察法である脈診、腹診、舌診、触診で患者さんの状態を診ていきます。
その中で、今回は触診を時間をかけて学びました。
ちょっと、最近忘れていたなと実感。
特に経絡の走行を診るということは、あまりやってこなかったので、
あらため学びが大きいかったです。
基礎的なことの学びを深めることは大切ですね。