論理療法を知っていますか?
普通の人であれば、聞きなれない言葉ですね。
「出来事はその人がどう受け取るかで結果が違う」ということ。
現象学でいう「この世の中はすべてその人々の感じ方の世界である」ということです。
僕は約10年間の病院勤務時代、感じたことがありました。
痛みに囚われている方々です。
西洋医学(アロパシー医学)では「症状は悪だ」症状は急いで消すことがよいとされます。
例えば、打撲するとします。 すると腫れます。
ではなぜ腫れるのでしょうか?
風邪をひいて発熱します。
なぜですか?
食中毒で下痢します。
なぜですか?
西洋医学では症状は悪と考えます。
しかし、打撲で腫れるのは、
血液の循環をよくして壊れた組織を修復する作用です。
その過程で、プロスタグランジンというホルモンがでます。
このホルモンが痛みの原因なわけです。
湿布薬はこのホルモンが出ることを抑えます。
しかし、このホルモンが出ないと痛いですが、
血液が流れないので、治癒にはなりません。
痛みを麻痺さしているだけです。
治ってはいません。痛みを抑えているだけの話です。
風邪をひいての発熱も寒気がすると背中がゾクゾクします。
ゾクゾクさして、ふるえることで発熱するわけです。
発熱するとリンパ球が上がりNK細胞(ナチュナル・キラー)がでます。
名前がキラーなだけに、攻撃する細胞です。
こいつが、風邪ウイルスを攻撃します。
下痢も、身体の中の悪いものをだす働きですよ。
病院に来る多くの方は風邪をひいたら薬を飲めば治ると思っています。
しかし、風邪薬なんかありません。
症状を抑えているだけのことです。
医師が顆粒の漢方を出そうとすると、
効きが悪いといい嫌がる方も多くいます。
ほんとうは、漢方の方が身体にはいいんんですが・・・
僕は薬は否定しません。
使い方だと理解しています。
「風邪をひいた!大変だ!」
新型インフルエンザだったら大変ですが、
風邪ひいたら熱ぐらいは出ます。
子供、幼児の風邪は大変ですが、
今は昔みたいに座薬をガンガン使いません。
いいんですよ、熱は。
身体の免疫を作り直しているわけなんで。
論理療法的に考えると、
つらい症状も少しは楽になるかもしれませんね。
熱や腫れを悪ととらえるのか、症状に囚われている方ほんと、
医療の現場では多いです。
特に、年配の方に多いですね。
気持ちは分かるんですが、
でも少しばかり考え方を変えると楽になるんじゃないのかな?