以前読んだ本を読み返しているところです。
「腰痛は怒りである」長谷川淳史 春秋社
この著者はアメリカのサーノ博士のTMS理論を、さらに分かりやすくかいた本です。
TMS理論とは何か?
腰痛や肩こりは心の問題からけっこうきているという理論です。
医学が進歩している現在、これだけ立派な治療法があふれているのに、
逆に腰痛は減るどころか増加すつづけている現実。
これはなぜか?
腰痛は老化現象だと思っている方が多いと思いますが、
老化現象と腰痛はまったく関係がありません。
もし、老化が腰痛の原因なら腰痛患者は高齢者ほど多く、
若い人には少ないはずだが現実は違います。
統計から腰痛が多いのは3,40代が最も多いのです。
アメリカのガイドラインには、厳しい基準調査を満たした世界中の医学論文を
検討した結果から腰痛患者と健常者との比較研究についてこう記されています。
「これらの研究によれば、X線あるいは他の画像検査でみることができる脊柱の退行性変化(老化現象)は一般に腰痛の原因とは考えられないことを支持している。」
では腰痛の原因は何?
福島県立医科大学教授(整形外科)の菊池臣一氏は言います。
「患者の心の問題が痛みの悪化や長期化に深く関わっている。」
もちろん、これは全部の腰痛患者にあてはまることではありません。
このような原因もかなりあるとの話だ。
僕はこの菊池先生の話を聞いて納得できる部分がけっこうあった。
また機会があれば、このあたりの話を書きたいと思います。