『 風邪薬なんかありません 』
こんなこと言うと、患者さんたちから誤解も多いです。
または、「風邪ひいて病院でもらう薬は風邪薬ではないですか?」
こいうことを言う人もいます。
病院でもらうのは、鼻水止めたり、咳きとめたり、熱を下げる薬です。
風邪を治す薬ではありません。
風邪を治す薬が出れば、ノーベル賞を取れます。
また、抗生物質も風邪には効きません。
正確に言うと、全てのウイルスにはまったく効果はありません。
このことを知らない人が多い。
じゃ何で医者は出すのか?
保健点数を取りたい(ようするに金儲け~)
何となく
二次感染の予防
こんなところでしょうか? 想像してください・・・
風邪をひいた時、
白い白衣という服を着た医者と呼ばれる人に
病院という場所で抗生物質を出されるとします。
飲めばどうなるか?
不思議なもので風邪に効きます。
これがいわゆる、プラシボ効果というものです。
偽薬効果というものです。
たぶん、抗生物質ではなく片栗粉でも抗生物質と称して出せば
効果がある人は必ずいます。
ここでのキーワードは、
白衣 医者と呼ばれる人 病院という場所
このワードがそろえば効果がでます。
では、キーワードを変えます。
風邪をひた人が、パチンコ屋で50代のジャージを着た
無精ひげをはやし、金髪のおっさんに、
「抗生物質やで~ 風邪に、よ~効く~で~」
と怪しげに言われて、ビニール袋に入った白い薬を渡されました。
これは、風邪に効きますか?
もちろん、病院でもらう抗生物質を内容物は同じものです。
さて、どうでしょうか?
たぶんというか、まずは変な薬かもしれないので、
飲まないと思いますが、仮に飲んだとしたら、効き目はないはずです。
ほとんどの風邪の人には効きません。
実は、このパチンコ屋のおっさんの正体が、
国立大学の医学附属病院で一番偉い医者で
金髪のかつらをかぶり、白衣を脱いでジャージに履き替え、
無精ひげを生やしてもらっていました。
医者は医者です。
同じ医者から出された薬でも、
場所、見た目、肩がきがなければ、効果は下がります。
前回のブログでも書きましたが、信じて飲めば薬は効きます。
そのためには、キーワードが影響するのです。
鍼治療の怪しいと思う人には効きませんし、
「私は鍼と相性がいい!」と思っている人には
劇的な効果を発揮します。
点滴も同じです。
風邪で嘔吐や下痢、発熱による体力低下、
食欲減退・・・
こういう状態なら抜群に効きますが、
風邪をひいた時に点滴をすれば治りが早いと思っている人が多いのです。
お年寄りは、朝に内科などの個人病院で点滴を毎日してもらう人もいますが、
こんなの、無駄です。
どこの国に朝ごはんを食べて、点滴をする国がありますか?
やって元気な気持ちになっているだけです。
トイレに行き、おしっこをすれば出て意味なしです。
医療費の無駄です。
点滴信仰者は多いですが、
しつかり、やる意味を知ってから受けるべきです。
風邪を治すには、自分の力しかありません。
風邪薬は症状を抑えているだけです。
医者は言いますよね?
「風邪薬を飲んで、家でゆっくり寝ていてください」
ようするに、治すのは自分ということですね。